テトラサイクリンの服用を12歳までの間に避けた方がいいのはどうして?

自分の歯の色がグレー色やシマ模様になっていることが気になっていたり、周りの人に言われて気がついたりということはありませんか?

 

歯の色がグレー色やシマ模様になっている方は、現在はやむをえない状況でない限りは避けられているテトラサイクリン系に属する抗生物質が多用されていた時期に、歯が作られる0〜12歳までの間に服用していることが関係しています。

 

テトラサイクリンはどんな働きをする薬?

 

昭和40年代の世代に最も使用されており、主にマイコプラズマ肺炎や百日咳の特効薬として服用されていました。

 

いろいろな種類の菌の増殖を抑える効果があるため多用されていましたが、歯が作られる0〜12歳までに服用していると、副作用によって歯の色がグレーなどに変色することや、シマ模様になってしまうという報告があげられました。

 

現在でも肺炎やにきびの治療薬として処方されることがありますが、妊婦さんや12歳までのお子さんへの処方は、やむをえない状況以外では避けられている薬です。

 

歯が変色する原因ってなに?

テトラサイクリン系の抗生物質の成分には蛍光粒子が含まれており、歯が作られる0歳〜12歳までの時期に服用してしまうと、歯の中に蛍光粒子が取り込まれてしまい、歯の内側にある象牙質が着色してしまいます。

 

蛍光粒子は紫外線によって変色してくるため、唇で隠れている部分の歯は白くても隠れていない部分に紫外線があたると、唇の形に一致した線が紫外線があたった部分の歯に出てきます。

 

テトラサイクリン系の抗生物質は、服用した薬の種類や時期によって歯の変色する色がグレーだけではなく黒に近くなってしまう場合や、淡い黄色や濃いオレンジ色、シマ状に色が出てくることがあります。

 

色が出てくる場所は左右対称で、薬を飲む時期によっては6歳臼歯にだけ出てくることもあり、歯のエナメル質が形成不全となってしまうこともあります。

 

テトラサイクリン歯を白くしたいならどうすればいい?

テトラサイクリンによって変色した歯は、白い歯になりたいと思ってホワイトニングをしようと思ったときに、自宅でできるホワイトニング歯磨き粉では残念ながら歯は白くなりません。

 

テトラサイクリンによって変色した歯は変色程度によって歯を白くする方法が変わってきますが、歯科医院での次のような施術によって歯を白くすることができます。

 

 

ホワイトニング

 

歯科医院でしか取り扱うことができない過酸化水素などの薬剤を歯の表面に塗布をして歯を白くします。
淡い黄色などの軽度の変色の場合には歯を白くすることはできますが、白くなる度合いが低くなることがあり、強い変色の場合は対応できないことがあります。

 

マニキュア(歯面コート)

 

歯の表面に白い樹脂を塗ってコートすることで歯を白くしますが、マニキュアの種類によっては接着力が弱いものもあるため、短期間でのメンテナンスが必要になります。

 

ラミネートベニア

 

歯の表面を薄く削り、その部分にセラミック製のシェルを貼りつけます。ホワイトニングができない程度の強い変色に対応できますが、歯のかみ合わせの状態によってできないことがあります。

 

セラミッククラウン

 

歯を削って小さくし削った分の厚みのセラミック(陶器)で作られた被せ物を歯の上のすっぽりとかぶせる方法です。
自分の好みの色や形にすることができ、見た目も自然の歯と同じように見えます。

 

ティーシーズ

 

ホワイトニングのように薬剤によって歯が痛くなったり歯を削ることなく、歯の表面にシェル状の白い人工の歯を貼ることで歯の色をカバーできますが、かみ合わせの状態によってできないことがあります

 

テトラサイクリン歯のまとめ

テトラサイクリン歯の方は、歯がコンプレックスになってしまっていたり、笑うときに口を隠すようになってしまっていたり、すでに歯の白さをあきらめていたという方もいますが、歯を白くしたいと歯科医院で治療することで、明るく自信を持って笑顔になることができます。

 

しかし、ここで1つ気をつけてほしいのが、歯を削って行う歯を白くする方法は、虫歯などではない健康な歯を削ってしまうと、歯の健康を損なってしまう原因の1つになりかねないため、基本的には削らずにすむ方法がおすすめです。

 

テトラサイクリン歯で悩んでいる方は、まずはかかりつけの歯科医院などで実際の歯を診てもらい、医師と適切な方法を選んで治療してください。

 

そして、歯科医院での治療を行ったあとは、自宅でホワイトニング歯磨き粉を使用して、しっかりとメンテナンスをしてホワイトニング効果を長持ちさせてください。